3月31日〜4月2日(3月31日はビジネスデー)に幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2000春」は、「2000年バージョンへの進化」というテーマを掲げ、数多くのゲームファンやご家族連れのご来場をいただき、新世紀にかける夢を描きながら、3日間の会期を終了しました。
3日続きの好天に恵まれたこの日の来場者数は、49,512人。会期3日間の合計は131,708人にものぼり、「日本最大級のショウ」との評価を裏付けるものとなりました。
キッズコーナー・ゲートにて、待ちに待った開場
前日に続いてこの日も、「新世紀がうなる祭典」への期待を胸に、早朝から約19,000人ものゲームファンが集合。開場とともに、皆それぞれお目当てのブースに向かいました。
ステージ上で対戦プレイ
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唄と踊りで、ゲームをPR
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イベントステージでは11時30分から、好評のシリーズイベント『危険なクリエイタートークバトル』が開催されました。
今回登場のクリエイターは、テクモ株式会社 蔵方 徹(『モンスターファーム・シリーズ』プロデューサー)、株式会社カプコン 稲船 敬二(『鬼武者』プロデューサー)、コナミ株式会社 岡村 憲明(『ドラムマニア』プロデューサー)の3氏。株式会社メディアワークス 塚田正晃 電撃7誌統括編集部長とタレント穴井夕子さんの司会のもと、「PS2のココがスゴイ!」とのテーマで大いに語り合いました。
プレイステーション2の魅力、制作への抱負を語り合った3氏は、またゲームの世界の広がりを受けて「他分野からの発想をゲームに生かす力が、今後の制作者には必要」と強調。客席からの鋭い質問に、クリエイターがたじろぐ場面もありました。
「限界の見えないハードを手にした今こそ、制作者の総合力が問われる」と3氏
お子さまやご家族連れを対象に設けられたゆったりスペース、キッズコーナーには7社が出展しました。各社が知恵をこらして用意した楽しいゲームや催しに、のびのびと楽しむ子どもたちの姿が見られました。
キッズコーナーで、楽しいミニゲーム
好評の「PCコーナー」は、精細な画面を生かしたハードなアクションやレーシングはもちろん、ネットワーク機能を前面に押し出したゲームが人気を集めました。またかつてPCゲームの代名詞だった壮大なシミュレーションも、ネットワーク対戦機能を手に入れてリフレッシュ。
PCコーナーで、ネットワーク対戦を体験
そしてゲーム関連のグッズ、レアなアイテムを即売する物販コーナーや、次代のクリエイターを養成するスクールコーナー、ゲームファンとメーカーを情報で結ぶ出版コーナーも、大きなにぎわいを見せました。
スクールコーナーにて、モーションキャプチャの実演
過去3回にわたって実施された「CESA大賞」が、今まで以上に「より開かれた権威ある賞」として発展していくべく生まれ変わった「日本ゲーム大賞」。
ゲームファンの大きな反響を呼んだその発表授賞式(3月30日、東京国際フォーラム)の模様が、2日午前のイベントステージで放映されました。
「日本ゲーム大賞」発表授賞式の録画を上映
そして4月2日(日)17時、「東京ゲームショウ2000春」は、興奮と感動の中で3日間の会期を終了しました。
「新世紀がうなる祭典へ、ようこそ」
テクノロジーの発達とともに、その姿を変えていくわたしたちの世界。そうした変容を先取りし、よりよい方向に導いていくことが、コンピュータエンターテインメントの世界にも求められています。東京から世界へ、デジタル・エンターテインメントを核にしてのネットワーキング。来場者の方々は、数多くの出展社による多彩な夢を受け止め、新世紀の来るべき姿を実感することができたのではないでしょうか。
次回、20世紀最後の東京ゲームショウで再びお会いすることを、心よりお待ちしております。