1996年夏の開催以来、8回目を迎えた今回は、66社が出展。発売前の家庭用ゲーム機、PC用の新作ゲームソフトや、インターネットを介して楽しむ注目のネットワークゲームソフトなど400タイトル以上が出展されました。新作ゲームソフトをいち早く体験し、さまざまなイベントを楽しみ、そしてグッズを手に入れる、“遊んで”“見て”“グッズを手に入れる”という東京ゲームショウの楽しみ方がすっかり定着。来場者は、新ハード向けソフトや携帯ゲーム機向けソフトに熱中し、イベントステージや出展社のブースで行われるトークショウやライブなどのイベントに歓声を上げていました。会場内では新作ゲームソフトの体験版などが配布された他、ゲームソフト関連グッズなどが販売される物販コーナーでは、各社のオリジナルグッズなどを求める熱心なファンで埋め尽くされていました。
また、主催者コーナーであるナビプラザ内の「CESA GAME.COMブース」では、3月1日、CESAが新たにスタートしたゲームのポータルサイト「CESA GAME.COM」における最新ネットワークゲームをはじめ、ショッピングモール、メール配信サービス、情報サービス、ユーザーコミュニティなどのコンテンツを紹介。インターネットユーザーにおける、ネットワークゲームへの期待の大きさをうかがわせました。
今回の特徴として、注目集まる新ハード向けのソフトウェアが着実に増えたこと、携帯型ゲーム機用ソフトウェアが増加傾向にあることがあげられます。新ハード向けソフトは、ハードの高い機能をフルに活かした、実写に劣らない精細な画像や多彩なストーリー展開、ネットワーク端末機能によるネットワークゲームとしての楽しみなど、エンターテインメント性がさらに向上。ゲームユーザーの年齢層の拡大や新たなユーザーの広がりに応えたものとなりました。携帯型ゲーム機用ソフトの増加は、ゲーム画面のカラー化や通信機能によるコミュニケーションツール化など携帯型ゲーム機の新たなブームへの対応の現れと考えられます。
出展ソフトのジャンルでは、これまでのシミュレーション、ロールプレイング、アクションといった特定ジャンルの出展にかわり、複数のジャンルが含まれているソフトウェアの出展割合が大きく増えました。これは、ゲームのもつエンターテインメントの領域が広がり、映画、音楽、スポーツなどさまざまな要素を取り込んで進化しつづけていることの現れと考えられ、ひとつのソフトウェアで多彩な楽しみを望むゲームユーザーの要望にソフトメーカーが的確に応えているといえます。
イベントステージでは、31日（金）ビジネスデーに株式会社セガ・エンタープライゼス代表取締役社長入交昭一郎氏による基調講演が行なわれたほか、一般公開日には、「第2回CESAアマチュアゲーム大賞」の発表授賞式、「CESA GAME.COM」のプレゼンテーション、ゲームソフトクリエイターによるトークショウなどが行われ、熱心なゲームファンが多数詰めかけました。
「第2回CESAアマチュアゲーム大賞」は、アマチュアゲームクリエイター達の制作した116の応募作品の中からノミネート10作品を選出。発表授賞式では大賞にG-cube（ジーキューブ）の制作した「GIGANTIC GEAR（ギガンティック ギア）」が選ばれた他、優秀賞2作品、審査員特別賞2作品が発表され受賞者に記念の楯が渡されました。
次回の東京ゲームショウ（2000秋）は、ビジネスデーが2000年9月22日（金）、一般公開日は9月23日（土）・24日（日）を予定しています。詳細が決定次第、広報資料およびインターネットのCESAホームページ（ＵＲＬ http://www.cesa.or.jp）で随時お知らせいたします。
